小平奈緒さん、金メダル!
スピードスケートの女王
たぶんこれを描いたのは前回、あるいは前々回のオリンピックだったような気がする。
その時は、小平奈緒さんは、単にかわいい、きれいだ、と思って描いたのだと思う。
実際、かわいい。
ところが今年、ワールドカップ破竹の15連勝を記録する、「怪物」に成長してしまった。
しかし、オリンピックの舞台というのは、そう簡単にいく場所ではないのだ。
甲子園と同じで、魔物が潜んでいるのだ。
本番まであと少し。なんとか怪我をせず、この調子を維持してもらいたい。
ニュースを見るたび、そればかり考えてしまう。
がんばれ、小平奈緒選手!
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・・・、と12月に書いていたのだが、先ほど行われた2018冬季オリンピック平昌(ピョンチャン)大会のスピードスケート女子500mにおいて金メダルを獲得した。
「魔物」をねじ伏せた小平選手の精神力を尊敬する。
それにしても「獲物を狙う鋭い眼」だの「獣(けもの)」だのと年頃の女性を形容する言葉ではあるまい。
さすがにインタビューの時は「・・・わたしが獣(けもの)なのかどうかはわかりませんが・・・」と困惑している様子だった。
レース直後、この種目のオリンピック3連覇を阻止されたイ・サンファ選手(韓国。強いだけではなく可愛い、と評判の選手だ)と言葉を交わし、抱擁しあった後にお互い自国の国旗を羽織り、並んで滑るシーンがあった。
健闘を称えあっているかのように見えた。
獣(けもの)であればそういうことはするはずがない。
「金メダル最有力」と言われ競技に臨むひとの心境はわたしには分らない。
相当なストレスなんだろう、とは漠然と感じる。
羽生選手(将棋ではなくフィギュアスケート)もそうだが、彼らがこの数か月、いや4年間、何を考え、精神をコントロールし、どう準備をして来たのか、とても興味がある。
それもたぶん、そのうちにおせっかいなマスコミの皆さんの努力により明らかになっていくのだろう。