007 James BondのGIFアニメ、かわいいイラスト

“My name is Bond, James Bond”, “You know my name”

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ガンバレル・シークェンスよりもわたし的にはこちらの方が好きです。「三頭身のハードボイルド」。007のかわいいイラスト。これはダニエル・クレイグです(彼は三頭身ではありません)。無限に弾丸が発射されるワルサーPPKがそもそもパロディとなっています。

ガンバレル・シークェンスの記事で007シリーズの基本的なストーリー展開(ワンパターン)を書きましたが、展開は同じでも面白い作品とそうでないものに別れます。同じような主人公が同じような荒唐無稽さで「こんなのあり得ない」というストーリーが展開されていく中で面白い作品、面白くない作品に分かれてしまうのはどうしてなのでしょうか?

それは何かというと、面白い007作品というのは「荒唐無稽だが細かなプロットはあり得なくもない」という微妙なバランスの上に物語が構成されている、という点です。物語の中で起こる事件は、わりとその時々の世相を反映したものとなっています。冷戦時代は米ソの戦いをベースにしていましたし、冷戦終結後は作品自体がつくられませんでした。その後は「テロとの戦い」の陰の部分を担う敵が悪者となっています。やはり現実に起こっていることをベースにすると、そこの「本物らしさ」が見え、緊張感が高まります。

007でも面白くない作品というのは、「本物らしさが微塵も感じられない」のです。いくら冷戦でレーガン大統領が「スターウォーズ構想」を発表しICBM(大陸間弾道弾)を主軸にした戦略防衛システムを構築するといったとしても、スパイがスペースシャトルに乗って宇宙に行ったり、悪の組織が、地球上を焼きつくすほどの軍事衛星を作ったりなんかしちゃってはいけません。あり得ない、もうそれだけで「なんじゃ、こりゃ」となってしまいます。ここまでくると「これはお笑いだ、実はこれはコメディなのではないか?」と考えてしまったりします。この時点で、わたしはもうだめです。

「あり得ないけど、これくらいならあるかも」と思わせる微妙なバランス、これが脚本家の、監督のセンスなのかもしれません。「カジノロワイヤル」以降はかなりうまくいってました。「スカイフォール」などは特によかったです。「秘密諜報部員なんていらねんじゃね?」という世論と戦う、なんて大変面白いプロットでした。とても上手くいってました、最後の「スペクター(作品名)」までは・・・。

また、たった一つの爆発で秘密基地全体が大爆発(誘爆)してしまうような敵の本部、というのは全く現実的ではありません。物語の進行上、いくらそこで敵の本部を壊滅させなくてはならなかったとしても、それはありません。反則です。、基地を設計した人は一体何を考えていたのでしょうか?、と思わせます。いくら悪の要塞とはいえ、自分たちの身を守る「安全対策」は最優先に考えてしかるべきではないのでしょうか。

それともうひとつの「面白くない作品」の特徴は、実はこれが特に重要なのですが、「悪者の完成度が低い」ことです。

悪の秘密結社の首領などというものは、元来、「恐ろしいほど頭が良くて抜け目がなくて、それでいてキレやすい、切れたら物事の見境がなくなる、そしてなによりも非情で残虐で邪悪であること」が条件でなくてはいけないと思うのです。だが、「スペクター(作品名)」の首領はそうではありませんでした。「ただのバカ」でさらに「小物」というおまけがつきます。これにはかなりがっかりさせられました。自分の幼いころの嫉妬が原因でボンドに仕返しがしたい、なんて動機が幼稚過ぎです(申し訳ありません、これはネタバレです)。

ただし、「スペクター(作品名)」は、監督の力量と「現代社会に秘密諜報部はいらない。解散すべし」という流れは「スカイフォール」からの踏襲でしたが、「スペクター」では実際に解散させられてしまいました。解散に向けての手続きやら情報機関の国際会議(東京で開催)など現代的なプロット(といっても創作なのですが)が組み込まれており、それによりかなり楽しめました。なので「スペクター(作品名)」に関してはわたしは「◎」でした。

かくして「スペクター(組織名)」が登場する作品の中では「ロシアより愛を込めて」だけが「スペクター(組織名)」の面目を躍如した作品でした。ただこの作品でも「スペクター(組織名)、人材不足なんじゃね?」と思わせるようなラストでした(ナンバー2だか3が元KGBの婆さんだった)。

ちなみに007全作品を通じてわたしの一番好きな作品は「ユア アイズ オンリー」で次に「スカイフォール」、そして「カジノロワイヤル(新しい方)」です。第四位は「リビングデイライツ」ですが、これはやはり、敵が「バカ過ぎる」ため第四位でした。基本的な007の要素をすべて満たしており、ティモシー・ダルトンもとても007っぽかったのですが・・・。第五位は「慰めの報酬」です。これはテンポが良く、とても楽しかったのですが、ときめきがほとんどなかったのと、「結局謎が解けてない」のでこの順位です。

「ユア アイズ オンリー」は自分でも意外でしたが、初めて劇場で最初から最後まで見た007でした。そして結構シリアスな内容でしたので気に入りました。「これが007なのか」を決定づけた作品でした。

007 official siteはこちら>>


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