オマージュ~サザエさん~カツオのGIFアニメ
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サザエさん長寿の秘密
3つの鍵
驚異のアニメ、サザエさん。
なぜサザエさんは昭和44(1969)年10月5日に始まってから50年近くも続けてこられたのでしょうか。
その秘密(秘密というより単に『理由』なのかもしれません)は、
①放送されている時間
②競合番組(裏番組)の状況
③サザエさん、作品そのもの
の3つに分けて考えると見えてきます。
放映時間
サザエさんの放映時間は毎週日曜日の午後6:30から30分間です。
日曜日というのは多くの会社が休みで学校も休みです。
外出したとしても、夕方には帰宅して、午後6:30ごろには夕食を食べている、あるいはその直前の状態なのではないでしょうか。
そして多くの家庭で日曜日の夕食くらいは家族みんなで一緒に食べようとしているはずです。
そんな時間帯に合わせるチャンネルと言えば・・・、サザエさんしかないでしょう。
理由は簡単です。いまそこで夕食をとろうとしている人たちと同じような年代のキャラクターたちが平和な日常を過ごすというストーリー、つまり「平和でほのぼの」がテーマなわけです。
日曜の夕方は、「ああ、明日から仕事だ」と考える社会人や「明日から学校だ」と考える学生さんたちにとって憂鬱な時間帯でもあります。
自然と「なにか平和なもの」が画面に映っている、そういう心理状態が求められるのではないでしょうか。
その一方で一時「サザエさんシンドローム」という言葉が流行りました。
実際には「翌日からまた一週間が始まる」ことに対して体調不良や倦怠感を訴える一種のうつ病のような症状のことをいうのですが、これは「日曜日の夕方を指す代名詞」としてサザエさんが使われているのです。決してサザエさんを見て具合が悪くなる、といった趣旨ではないので誤解なきよう・・・。
とにもかくにも、病気の名前に使われるほど「日曜の夕方はサザエさん」ということは日本人の生活や文化にに浸透していたのです。
それともうひとつ、重要な要素は、「なんとなくテレビをつけている」層が多かったという点です。なんとなく、サザエさんがついている、というのは日常よくある光景でした。
そう、「過去形」です。驚愕の真実は次回。
(次回へつづく)