2025年流行語大賞受賞!~『働いてx5参りますっ!』な高市早苗さんのLINEスタンプ
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はじめに — 2025年の流行語大賞と高市総理の快挙
2025年12月1日、流行語大賞の年間大賞に「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」が選ばれた。受賞者は当時の内閣総理大臣である高市早苗である。 テレ朝NEWS+2nikkansports.com+2
このことは、単なる言葉の流行を超え、政治・社会の変化を象徴する「象徴的瞬間」であったといえよう。実は、過去にも何人かの総理大臣(当時)が流行語大賞に選ばれた例がある。本稿では、そうした歴代の「総理 × 流行語大賞」の事例を振り返り、それぞれの言葉と当時の世相を、トピック別に整理する。
歴代「総理大臣の言葉」が流行語大賞になった例
まず、どの総理大臣が、どの言葉で流行語大賞あるいは流行語表彰を受けたかを一覧する。公式記録および報道によれば、1984年の流行語大賞創設以来、総理大臣の言葉が表彰された例は多くはない。 nikkansports.com+2nikkansports.com+2
以下に主な例を挙げる。
| 年 | 首相名(当時) | 受賞された言葉 | 備考・意味合い |
|---|---|---|---|
| 1984 | 中曽根康弘 | 「鈴虫発言」 | 創設当初、総理の発言が新語部門・銀賞として表彰。政治家の言語感覚が流行語に影響。 nikkansports.com+1 |
| 1985 | 中曽根康弘 | 「100ドルショッピング」 | 流行語部門 特別賞。プラザ合意後の円安、バブル前夜の海外消費熱を象徴。 nikkansports.com+1 |
| 1987 | 中曽根康弘 | 「“国際”国家」 | 特別部門・特別功労賞。ポスト冷戦と国際化への意気込みを示す言葉。 nikkansports.com+1 |
| 1998 | 小渕恵三 | 「ボキャ貧」 | 特別賞。政治家が平易な言葉で語ろうとする姿勢と、それをめぐる議論を象徴。 nikkansports.com+1 |
| 1999 | 小渕恵三 | 「ブッチホン」 | 年間大賞。携帯電話の普及と「ボキャ貧」の揶揄を兼ねた流行語。 nikkansports.com+1 |
| 2001 | 小泉純一郎 | 「米百俵」「聖域なき改革」ほか | 年間大賞。構造改革や財政再建を訴えた言葉群。 nikkansports.com+1 |
| 2005 | 小泉純一郎 | 「小泉劇場」 | 年間大賞。マスメディア/政治と演出性の関係性をあぶり出した言葉。 nikkansports.com+1 |
| 2008 | 福田康夫 | 「あなたとは違うんです」 | トップテン入り(受賞者は辞退) — 言葉だけでも広く浸透した証。 nikkansports.com+1 |
| 2009 | 鳩山由紀夫 | 「政権交代」 | 年間大賞。自民党長期政権への転換、国民の期待と変化を象徴。 nikkansports.com+1 |
| 2011 | 野田佳彦 | 「どじょう内閣」 | トップテン。泥臭い政治、既存政治への批判・風刺を込めた言葉。 nikkansports.com+1 |
| 2013 | 安倍晋三 | 「アベノミクス」 | トップテン。経済政策のスローガンが流行語に。 nikkansports.com+1 |
| 2015 | 安倍晋三 | 「1億総活躍社会」 | トップテン。社会構造の変化と新たな国家ビジョンを提示。 nikkansports.com+1 |
| 2025 | 高市早苗 | 「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」 | 年間大賞。女性初の首相誕生と、それをめぐるジェンダー・労働観の変化を象徴。 テレ朝NEWS+2nikkansports.com+2 |
上記のように、歴代でも十数例にとどまり、しかも年間大賞となったのはごく限られている。 nikkansports.com+1
よって、2025年の高市総理の受賞は、特筆すべき「制度的大快挙」である。
各受賞と当時の世相 — トピック別分析
以下、いくつかの代表例を取り上げ、なぜその言葉が選ばれ、どのような社会背景を映していたのかを論じる。
### 1. バブルと国際化:中曽根時代の言葉群
-
「鈴虫発言」・「100ドルショッピング」・「“国際”国家」
1980年代後半。日本はバブル経済の前夜、円高・プラザ合意後の為替激変、海外旅行・輸入ブームといった「海外志向」が急速に広まっていた。中曽根康弘首相(当時)の発言は、そうした時代の空気とリンクしていた。「100ドルショッピング」は、円安の中で海外消費に走る日本人の消費行動を端的に言い表した言葉であった。さらに「“国際”国家」は、冷戦構造の後に国際化を志向する日本の姿勢を示すスローガンであり、国内外に向けて日本の新たな国家像を提示した言葉だった。
流行語として受け入れられたのは、当時の社会全体が「海外」「国際」「消費」といったキーワードを共有していたからにほかならない。
### 2. バブル崩壊と政治への批判:小渕恵三時代
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「ボキャ貧」「ブッチホン」
1990年代後半、日本はバブル崩壊後の混迷期。政治や行政に対する信頼低下、経済の停滞、雇用不安などが社会に広がっていた。そうした中で、小渕恵三首相(当時)の口から出た「ボキャ貧」という言葉は、「言葉足らず」「政策説明不足」「政治の実態と演出のギャップ」を象徴するものとして、多くの国民の共感を呼んだ。また翌年の「ブッチホン」は、携帯電話(=すでに国民生活に根づき始めた通信手段)と、それを端的に言い表す言葉に対する市井の愛称が混ざった言葉であり、当時の時代背景(デジタル通信、IT化の萌芽)を反映していた。つまり、この時代の流行語大賞は、単なる流行語ではなく「政治と社会のズレ」「新しい技術と人々の生活の変化」を映し出す鏡でもあった。
### 3. 改革と政治の演出力:小泉純一郎時代
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「米百俵」「聖域なき改革」「小泉劇場」
2000年代初頭、小泉純一郎首相(当時)は、財政再建・構造改革を旗印に掲げ、痛みを伴う改革を強行した。その「改革」の象徴として「米百俵」「聖域なき改革」といった言葉が用いられた。さらに「小泉劇場」は、テレビ・マスメディアを意識した「政治の演出」「政治家のキャラクター性」を肯定した言葉であり、当時の国民が政治に抱いた期待と違和感を同時に映し出していた。この一連の言葉の受賞は、政治とメディアの距離が急速に縮まり、「言葉」や「イメージ」が政治を動かす重要な要素になった時代を象徴するものであった。
### 4. 政治変動と社会変化の象徴:鳩山由紀夫/野田佳彦/安倍晋三
-
「政権交代」(2009年)
長らく続いた与党からの政権交代――国政における大きな転換点――を、シンプルに、しかし力強く示した言葉。経済不況、政治不信、社会の閉塞感が渦巻いていた当時、「政権交代」は多くの有権者の希望と絶望を映すキーワードとなった。 -
「どじょう内閣」(2011年)
前例のない震災・原発事故の対応の中で、泥臭く、たくましく政治に臨む姿勢――それを皮肉とともに表現した言葉である。マスメディアやインターネット上での議論、公的信頼の再構築など、社会の痛みと向き合う必要性が問われた時代だった。 -
「アベノミクス」「1億総活躍社会」(2013年・2015年)
経済再生・少子高齢化対策・労働市場の改革――安倍晋三政権(当時)が掲げた政策スローガンが、そのまま「流行語」となった。政治のスローガンが日常語として消費されるようになり、「国家ビジョン」が国民レベルで言語化される時代を象徴していた。
2025年 — 高市総理と言葉の意味とその時代
それでは、なぜ 2025年の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」が年間大賞に選ばれたのか。以下、複数の視点から論じる。
1. ジェンダーと政治の変化を象徴する言葉
高市早苗は、日本史上初の女性内閣総理大臣である。彼女の言葉が「女性首相」というタグラインとともに選ばれたことは、単なる個人のスピーチ以上に、「女性リーダー」の時代の到来、政治の性別構造の転換――そうした社会変革を象徴していた。多くの国民がそれを「象徴的瞬間」として受け止めたからこそ、流行語大賞という「社会の言葉の祭典」において評価されたのだ。報道各社も「首相の言葉が大賞になるのは16年ぶり」と強調していた。 nikkansports.com+2nikkansports.com+2
2. 労働観の問い直しと社会の疲弊感
「働いて」を五回繰り返すこの言葉は、一見“がむしゃら”さを称揚するように聞こえる。しかし、高市首相のスピーチでも語られたように、「休みなく働く=美徳」という単純な奨励ではなく、日本社会の「働き方」「労働倫理」「国の再建」「個人の献身」の重みを示すものだった。特に近年、物価高騰、経済停滞、人口減少……さまざまな不安や閉塞感が広がる中で、「働くこと」の意味を再確認したい、という国民の潜在的な思いを映し出した言葉であった。流行語大賞選考委員も「多様性と新時代を象徴する力強いメッセージ」として選定理由を述べている。 JB Connect Ltd.+2nikkansports.com+2
3. SNS・メディア時代における「言葉の力」の再評価
過去の例にもあった通り、政治スローガンや演説はマスメディアと深く結びついていた。だが 2025年は、SNS、インターネット、動画配信など、情報の流通速度と拡散力が飛躍的に高まった時代である。この「働いて…」という言葉が世間に浸透したのも、メディアを通じた強力な拡散力があったからにほかならない。また、「女性首相」というインパクトも相まって、多くの人々が言葉をツイートし、議論し、共有した。言葉が「あの日の空気」を切り取る装置として、再び強く機能した瞬間だった。
選ばれなかった言葉たちとの比較 — “流行語らしさ”とは何か
もちろん、2025年のノミネートには、「古古古米」「トランプ関税」「ミャクミャク」「オールドメディア」など、多様なジャンルの言葉があった。 テレ朝NEWS+2テレ朝NEWS+2
これらはそれぞれ、経済(米/物価)、国際関係(関税)、ポップカルチャー(キャラクター)、メディア批判など、その年の社会の“断片”を映した言葉だ。しかし、それらは最終的に年間大賞には至らなかった。
このことは、「流行語大賞」が単なる“バズワード人気投票”ではなく、「その年の社会を象徴する言葉」「未来への希望や不安、変化の予感を言語化した言葉」を評価する場であることを示している。つまり、「流行語らしさ」とは単なる一過性の話題性ではなく、「時代の記憶/変化を刻み込む言葉」であることが求められているのだ。
なぜ歴代、総理の言葉が受賞されたのか — 共通構造の分析
上記の歴代事例と 2025年の高市総理受賞を照らし合わせると、以下のような共通構造が見えてくる。
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社会変化の象徴 — 国際化、経済構造の変化、ジェンダー/性別意識の変化……社会が大きな転換期にあるとき、総理大臣の言葉が「合言葉」として選ばれやすい。
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マスメディア/情報流通の変化との同期 — メディア環境が変わると、「言葉」が持つ力も強まる。特にテレビ、ネット、SNSの発展期には、政治発言が一気に社会に浸透。
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国民の“空気感”の言語化 — 経済停滞、不安、希望、期待。社会の漠然とした気分を、“言葉”としてまとめることができる政治発言は、多くの人の共感や議論を喚起する。
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象徴性の高さ — 個人名ではなく「首相」「総理」という立場、その責任と権威。それゆえ、言葉が単なる発言から「制度的」「歴史的」な意味を持つ。
このような構造があるため、「総理 × 流行語」は例数は少ないが、選ばれたときのインパクトは大きい。
2025年という年の特異性 — なぜ今、この言葉が刺さったのか
最後に、なぜ 2025年において「働いて…/女性首相」が特に刺さったのか、複数の観点から整理する。
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女性リーダーの誕生とジェンダー意識の高まり
日本で「女性首相」が実現したこと自体が歴史的転換であり、多くの国民が新たな国家像への期待を寄せた。流行語大賞は言語化された期待と希望の媒体として機能した。 -
経済/社会の閉塞感と労働観の問い直し
物価高、少子高齢化、人口減少……先行き不透明な時代にあって、「働く」という言葉は重みを持つ。しかも、その「働き方」がただの長時間労働肯定ではなく、国家と国民生活の再建のための献身という文脈で語られたことに、広く共感が集まった。 -
情報拡散力の強さと言葉の普遍性
SNS、ネットニュース、動画メディア。どこでも発言が共有される時代だからこそ、「言葉」が社会現象になりやすい。さらに、「働いて…」というフレーズは、時代や世代を問わず共感できる普遍性を持っていた。 -
象徴としての「今」への刻印
流行語大賞は、年末にその年をひとことで振り返る「言葉の年表」である。2025年という年が、「女性首相の誕生」「労働観の問い直し」「社会変革の始まり」といった変化の年だった――という認識を、言葉を通じて共有するには、これ以上ふさわしい言葉はなかった。
結論 — 「流行語大賞」は言葉で刻む社会の記憶装置である
本稿で振り返ったように、歴代の総理大臣の言葉が流行語大賞に選ばれた例は多くない。しかし、選ばれたとき、それは単なる言葉の流行や軽いジョークではなく、社会の転換点を言語化する強いメッセージだった。政治と社会、メディアと国民――その接点に立つ言葉は、時に深い共感を呼び、時に議論を呼び起こす。
2025年の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」はまさに、そのような言葉だった。女性リーダーの誕生、労働観の再評価、社会の閉塞感――そうした重いテーマを一言に凝縮し、多くの人の共感と議論の火種となった。この言葉が流行語大賞として選ばれたことは、単なる「流行語」の枠を超え、「社会の記憶」に刻まれるべき出来事である。
過去の事例を振り返ると、本稿で示したような共通構造がある。だからこそ、政治の言葉は軽視できない。今後も、どのような言葉が流行語大賞や社会の“今年を象徴する言葉”になるか――それは、言葉を通じて日本社会の変化を読む、一つの方法なのだ。
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