ホルムズ海峡封鎖で日本の石油供給はどうなるのか?備蓄量と世界各国との比較から見える日本のエネルギー安全保障と『大事なのは物価高対策じゃあっ!』な高市早苗さんのLINEスタンプ
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ホルムズ海峡封鎖で日本の石油供給はどうなるのか?備蓄量と世界各国との比較から見える日本のエネルギー安全保障
はじめに:ホルムズ海峡封鎖が世界経済を揺るがす理由
中東情勢の緊迫化により、世界のエネルギー市場が大きく揺れている。特に重要なのがホルムズ海峡の事実上の封鎖である。この海峡は世界の石油輸送の要衝であり、ここが止まると世界経済に甚大な影響が及ぶ。
実際、世界の海上輸送される石油の約20%がホルムズ海峡を通過しており、現在の紛争によって多くのタンカーが航行できない状況となっている。
とりわけ日本はエネルギー輸入依存度が高く、中東依存度も極めて大きい。日本の原油輸入の約95%が中東からであり、その約7割がホルムズ海峡を通過しているとされる。
では、もしホルムズ海峡の封鎖が長期化した場合、日本の石油供給はどうなるのだろうか。本稿では
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日本の石油備蓄量
-
世界各国の石油備蓄状況
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日本のエネルギー安全保障の強さ
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封鎖が長期化した場合のリスク
を多角的に分析する。
ホルムズ海峡封鎖とは何か
世界最大級のエネルギー輸送ルート
ホルムズ海峡は
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イラン
-
オマーン
の間に位置する海峡であり、ペルシャ湾の石油を世界へ運ぶ唯一の出口に近い存在である。
この海峡を通過する石油は
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サウジアラビア
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UAE
-
クウェート
-
イラク
-
カタール
など中東産油国の輸出の大半を占める。
そのため、この海峡が封鎖されると
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原油供給の大幅減少
-
原油価格の高騰
-
世界経済の混乱
が連鎖的に起こる。
現在の紛争では最大1500万バレル/日の供給が失われた可能性が指摘されている。
これは世界供給の1割以上に相当する極めて深刻な規模である。
日本の石油備蓄量はどれくらいあるのか
日本は世界トップクラスの備蓄国家
結論から言えば、日本の石油備蓄は世界でも最強レベルである。
2026年時点で日本の石油備蓄は以下の通りである。
| 備蓄種類 | 日数 |
|---|---|
| 国家備蓄 | 約146日 |
| 民間備蓄 | 約101日 |
| 共同備蓄 | 約7日 |
| 合計 | 約254日 |
つまり、日本は約8か月分の石油備蓄を持っている。
備蓄量はおよそ
約4億〜4.5億バレル
に達する。
これは世界でも屈指の規模である。
なぜ日本はここまで備蓄しているのか
理由は1973年のオイルショックである。
当時日本は
-
石油不足
-
ガソリンスタンド閉鎖
-
トイレットペーパー騒動
など深刻な社会混乱を経験した。
その教訓から日本は
石油備蓄法
を制定し
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国家備蓄
-
民間備蓄
-
産油国との共同備蓄
という三層構造の備蓄体制を構築した。
これにより日本は世界最大級の備蓄国家となったのである。
世界各国の石油備蓄と比較
次に主要国の備蓄を比較してみる。
各国の石油備蓄日数
| 国 | 備蓄日数 |
|---|---|
| 日本 | 約230〜254日 |
| 韓国 | 約110〜200日 |
| 米国 | 約84〜100日 |
| EU平均 | 約70〜90日 |
| 中国 | 約60日 |
| インド | 約10〜80日 |
この表を見ると分かる通り、
日本は主要国の中で圧倒的に長い備蓄日数を持つ。
例えば
-
米国 → 約3か月
-
中国 → 約2か月
であるのに対し、
日本は8か月である。
米国の石油備蓄
米国は世界最大の戦略備蓄を持つ。
米国の備蓄量
約7億バレル
である。
ただし米国は
-
国内生産
-
シェールオイル
があるため、日本のような長期備蓄は必要ない。
中国の石油備蓄
中国は急速に備蓄を拡大している。
推定備蓄量
約9億バレル
とされる。
しかし中国は
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消費量が巨大
-
公式データが非公開
であるため、実際の備蓄日数は
60日程度
とみられている。
韓国の備蓄
韓国も日本と同じく輸入依存国家である。
備蓄量は
約200日
とされる。
ただし日本よりは少ない。
日本はどれくらい耐えられるのか
理論上は約8か月
日本の備蓄は
254日
であるため、
単純計算では
約8か月
持つ。
ただし実際には
-
国内生産
-
LNG代替
-
他地域から輸入
などもあるため
1年以上持つ可能性
もある。
すでに備蓄放出が始まっている
政府はすでに
-
民間備蓄15日分
-
国家備蓄30日分
を市場へ放出する方針を決定している。
これは
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原油価格の安定
-
市場のパニック防止
を目的としている。
ホルムズ海峡封鎖の本当の問題
実は問題は石油不足ではない。
最大の問題は
価格高騰
である。
石油は完全には止まらない
理由は3つある。
①サウジのパイプライン
サウジには
紅海パイプライン
がある。
海峡を通らなくても輸出可能。
②アメリカ増産
米国は
-
シェールオイル
-
カナダ
-
メキシコ
などから供給可能。
③IEAの備蓄放出
IEAは
4億バレル
の備蓄放出を決定している。
これは史上最大規模である。
日本経済への影響
最も影響を受けるのはガソリン価格
石油不足より
価格上昇
の方が問題となる。
例えば
-
ガソリン
-
電気料金
-
物流コスト
が上昇する。
インフレ加速のリスク
エネルギー価格上昇は
-
食料価格
-
電気料金
-
製造コスト
に波及する。
結果として
コストプッシュ型インフレ
が起こる。
日本のエネルギー安全保障の強み
日本には3つの強みがある。
①世界最大級の備蓄
約254日。
これは世界トップクラス。
②輸入先の多様化
日本は
-
UAE
-
サウジ
-
クウェート
-
米国
など複数から輸入可能。
③共同備蓄
日本は
-
サウジ
-
UAE
などと
共同備蓄制度
を持つ。
これにより緊急時に供給可能。
最悪シナリオ:封鎖が1年以上続いた場合
もしホルムズ海峡が
1年以上閉鎖
された場合、
以下が起きる。
世界恐慌レベルのエネルギー危機
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原油価格200ドル
-
世界的インフレ
-
航空・物流停止
中東以外の油田がフル稼働
-
米国
-
カナダ
-
ブラジル
-
ノルウェー
などが増産。
再生可能エネルギー加速
エネルギー安全保障の観点から
-
原発
-
再エネ
-
水素
への転換が加速する。
結論:日本は短期的には石油不足にならない
結論として、日本は
ホルムズ海峡封鎖でもすぐには石油不足にならない。
理由は
-
約254日分の備蓄
-
IEA協調放出
-
他地域からの輸入
があるためである。
しかし
長期化すれば
-
原油価格高騰
-
インフレ
-
経済成長鈍化
は避けられない。
今回の危機は、日本のエネルギー政策に
大きな転換を迫る出来事
になる可能性が高い。
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