God bless the Queen ~女王に神のご加護を
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恵俊彰「国葬というものはこういうものなんだと教えられているような」英エリザベス女王の国葬に
女王様と首相の葬儀の違いについて同じ土俵で議論するのは無理がある。
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エリザベス女王の葬儀については1960年代から準備されていた。だから亡くなってからたった10日で行うことができたのだ。
エリザベス女王とシンゾーさんの国葬の違いを比較するのは無意味だ。
だが、多くの国民もマスコミも比較するのだろう。
そしてそれは岸田内閣の致命傷になるのに違いない。
ま、佐藤栄作ですら国葬でなかったのに「在任期間が長い」ということと「不慮の死を遂げた」といった感情的な理由だけで国葬を決めてしまった岸田内閣の自業自得ではあるのだが。
ちなみにわたし自身は国葬に反対ではなかった。
ただ、安倍派の議員のある程度の人たちが旧統一教会の票をもらって当選していたことが明らかになった今、国葬はもうやめた方が良いんではないかと考えている。
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エリザベス女王はわたしはじかに拝見したことはないが、クイーンマザーとダイアナ妃は直接拝見したことがある。
1990年ごろ、ロンドンのセントポール寺院の傍にわたしの仕事場があったから、といった地の利が原因だっただけなのだが、当時一緒に働いていたイギリス人の女の子たちが「あ、クイーンマザーだ!ダイアナ妃だ!」ときゃぴきゃぴしていたのを見て、「日本人の皇室に対する捉え方とずいぶん違うなー、なんかフランクでいいなー」と感じたものだった。
当時はパパラッチがダイアナ妃の胸チラ写真やらパンチラ写真を狙っていた時期でそんなやつらを心底軽蔑していた時期でもあったのだが、それでもこの歳になってイギリス人の王室に対する思いと、日本人の皇室に対する思いは近いものがあるんではないかと感じるようになった。
エリザベス女王がエリザベス女王足り得たのは「ワシは一生をイギリスに捧げるんじゃーっ!」といった「気合い」が全身にみなぎっていたからなんだと思う。
どんなに資産があろうが、いい生活をしようが、自分のやりたいことがほとんどできない生活はわたしには考えられない。
そんな生活を生まれてから死ぬまで96年もの間貫いたエリザベス2世はやはり偉大な人だ。