石原裕次郎さんのGIFアニメ
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「ゆうたろう」ではない。
しかし「ゆうたろう」は似ている。
兄の石原慎太郎さんが「ゆうたろう」と共演した時に「ほんものの裕さんかと思った」と言わしめるほど似ている。
今日(昨日)ひさしぶりに石原裕次郎さんが「ブランデーグラス」を歌っているのをテレビで見た。
「昭和」を代表する俳優、歌手、タレント。
長嶋茂雄さんと同様に、現代には存在しないタイプのキャラクターだ。
「昭和そのもの」と言っても過言ではあるまい。
わたしが石原裕次郎さんを語るには若過ぎる。
幼少期にテレビドラマ「太陽にほえろ!」や「大都会」を観た程度だからだ。
従って歌においても「嵐を呼ぶ男(1957年)」や、「銀座の恋の物語(1961年)」、「夜霧よ今夜もありがとう(1967年)」などはリアルタイムでは知らない。
彼の代名詞である「ブランデーグラス(1977年)」を歌える程度である。だがこれも「懐メロ(この言葉自体今では使われないが)」として歌っていた。
石原裕次郎さんが病に倒れ、手術をし、いったんは回復したかのように見えたが急死した、というのはリアルタイムで見た。
葬儀に何キロメートルもの列ができたというが、リアルタイムで彼のすごさを知らないわたしには不思議な光景の一つとして映ったものだ。
ヒット曲を数多く持ちながらも「自分は本職の歌手ではない」ことを理由に紅白には出ない(一度だけゲスト出演したことはあるものの)という律義な人でもあった。
しかし「本職ではない」ためか、テレビで歌うときは片手にブランデーグラス、片手にタバコ、という姿で歌うことが多かった。「ゆうたろう」はこれをパロディ化しているわけだ。
わたしはカラオケと言えば、ムード歌謡(1952年ころ~)や歌謡曲(1975年~)などを歌いたくなるクチだ。今でいえば「Jポップ」なのだが、Jポップとは明らかに違うジャンルだ。
ムード歌謡や歌謡曲はサックスやトランペットなどといった、ビッグバンド風の伴奏が流れ、夜、酒場で歌われる雰囲気のものが多かった。
それを「大人の世界」という風に錯覚していたのかもしれない。
ひさびさに裕次郎さんの歌声を聞いて「昭和」を思い出してしまった。
しかし今は「平成」である。そんな「平成」も来年には当たらしい年号に変わるはずだ。次はどんな時代になるのか、見当もつかない。
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