クリント・イーストウッドさんのイラスト
荒野の用心棒
—–2021年6月1日—–
ダーティーハリー、ハリー・キャラハン刑事役で一世を風靡したクリント・イーストウッドさん。
91歳でまだまだ減益。
凄すぎる。
命ある限り映画を作り続けて頂きたい。
—–2016年12月27日—–
今は亡き父親が、わたしの好きだったテレビ番組は「じゃじゃ馬億万長者」、「コンバット」、そして「ローハイド」であったとよく話していました。
もちろん幼少期だったわたしの記憶にはほとんどなく、おっちょこちょいのおじいさんが暴発させた鉄砲の弾が地面にあたり、そこから石油が湧き出てくるシーンが「じゃじゃ馬億万長者」のオープニングシーンであったと知るのはもっと後のことです。
幼少期に歌っていた(とされる)「ローハイド」に触発されてかどうかは知りませんが、マカロニウエスタン3部作「荒野の用心棒」、「夕日のガンマン」、「続・夕日のガンマン」はかなり好きでした。誰も信用できない殺伐さが「西部」、「ウェスタン」を象徴していました。
そして、「ダーティーハリー」。マグナム44をぶっ放す型破りな刑事、ハリー・キャラハンは現代の西部劇そのもので、誰も信用できない殺伐さが踏襲されていたように思います。
しかしシリーズを重ねるうちにイーストウッドさんも歳をとっていき、「ダーティハリー5」ではついに「警察署長より年上なんではないか?」と思えるほどになってました。定年間近か、一度定年してから嘱託で刑事をやっているかのように見えました。如何に名優とはいえ、演技力で「若さ」は表現できない、といことでしょうか?
イーストウッドさんは俳優を続けながらカーネルの市長をやったり映画監督をやったり、老いてなお元気です。さすがに最近あまり登場しなくなりましたが、そんなときは映画を撮っているようです。恐るべきご老体です。
「マカロニ・ウェスタン」は黒沢映画にかなり影響されていて、その「マカロニ・ウェスタン」によって世界的名声を得たイーストウッドさんですが、カンヌ映画祭で黒沢明監督が「夢」を出展したときのこと。黒沢監督がレッドカーペットを歩いていた時に群衆の中からイーストウッドさんが現れ、黒沢監督の頬にキスをして「あなたがいなければいまのわたしはありませんでした」と言ったそうです。黒澤明監督、というのはこういった逸話がたいへん多い人です。
黒沢イズムを継承する、名優・名監督のイーストウッドさんにはまだまだ現役で活躍してもらいたいものがあります。