追悼~加藤剛さんのイラスト
平将門
2018年6月18日に、胆のうがんで亡くなっていたことが、本日2018年7月9日に分かった。享年80歳。
俳優、加藤剛さん。
1976年、当時小学生だったわたしが大河ドラマを見るきっかけとなった俳優さんである。
「風と雲と虹と」
ビデオが現存する最古の大河ドラマと言われている。
また、平安時代中期という設定も、最古の時代を扱った大河ドラマであった。
わたしの中では今でも、平将門は加藤剛さんのイメージそのままである。
ご冥福をお祈りします。
~~~以下、かつての記事より~~~
俳優の加藤剛さんである。
この人はNHK大河ドラマ「風と雲と虹と」で平将門を演じた。
わたしはNHKの朝のテレビ小説と日曜の夜と土曜の昼(再放送)の大河ドラマを必ず見るという平均的日本的家庭に育った。
「国盗り物語」や「勝海舟」のころは歴史のこともさっぱりわからず侍言葉を覚えるだけであったが、「風と雲と虹と」あたりから「ドラマ」として「面白い」と思い、次週のことを気にするようになった。
平将門といえば、大手門のそばの首塚にお尻を向けて座ると病気になるとか、大手町のオフィスは皆、首塚の方に窓はないとか、京都(だったか?)でさらし首になった将門の首は自らの体を求めて空中をさまよい、関東まで飛んできて首塚のあたりで落ちたとか、そういった「将門伝説」を知るずっと以前に加藤剛さんの平将門が脳裏に焼き付いていたため「とても格好いい武将」としてのイメージしかない。いまでもそうだ。
その後「徳川家康」や「独眼竜正宗」やら面白い作品が数多かったが、その後見なくなってしまった。
数年前の「龍馬伝」はひさびさにすべて見た。やはり、ドラマで描かれる人物が視聴率に関係しているのだろうか。
しかし役所広司の「宮本武蔵」や堺雅人・草刈正雄の「真田丸」はなぜか全く見なかった。
大河ドラマというのは民法の時代劇なんかにくらべてかなり格が高いように感じる。NHKが税金をふんだんに使って日本の歴史を国民に啓蒙しようとしているからなのかもしれない。