ティモシー・ダルトンさんのイラスト

ティモシー・ダルトン


007のイメージとして、わたしは好きでした。

社会的な問題やら007映画そのものの存続の問題とか、いろいろな事情があり、2作品にしか登場していませんが、実のところ「ああ、007とはこういうものなんだな」というのを体現しようとしていた感じがします。

それもそのはず、実はこの人、「ジェームズ・ボンドをやってくれ」とオファーされること3回。一度目は「女王陛下の007」のとき。この時は「I am too young to be 007」ということで自ら辞退。二度目は「For your eyes only」。このときはフランス映画「ココ・シャネル」への出演が決まっていたためにお断り。三度目が「リビング・デイライツ」。だがこのときは、ピアーズ・ブロスナンの方に先に出演交渉がいっていたのだがブロスナン側が「探偵レミントンスティール」の撮影があったため辞退。めでたく三度目の正直でダルトンにお鉢がまわってきたとのこと。俳優の運命というのもわかりませんね。

「女王陛下の007」も「For your eyes only」も007作品の中では「シリアス路線」と言われている作品です。「リビング・ディライツ」もそうでした(適役がえらくしょぼかったですが・・・)。「For your eyes only」あたりでボンドになっていたとしたら、ずいぶんとシリーズの流れが変わってたような気がします。

似たような例でいえば、スターウォーズでオビ・ワン・ケノービの役のオファーが来た三船敏郎さんが断ってしまったのを思い出します。映画ファンとしてはなんとも残念な話です。まあ、スターウォーズがこれほどのヒット作になるとは当時誰にもわからないことですからほんとうにしょうがないことなんですが、もし三船敏郎さんがオビ・ワンを演じていたとしたならば、エピソード1,2,3のユアン・マグレガーの役は渡辺謙さんか真田広之さんがやっていたのかもしれないと考えると残念でなりません。

とはいえ現実は現実。満を持してボンドになったダルトンさん、冷戦終結後の「敵のない世界」でボンドの仕事も枯渇してしまったのか、「消されたライセンス」というこれまたしょぼい敵が相手の作品に出演して以来、007映画がつくられないまま時が流れ、ピアーズ・ブロスナンさんにバトンタッチすることとなります。

悲劇のジェームズ・ボンドといったところでしょうか。

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