自民党は再び“議員定数削減”で維新を騙すのか――野田佳彦が語る「騙された政治」の再来と『議員定数削減乗ったあっ!』な高市早苗さんのLINEスタンプ

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自維、議員定数削減で合意へ 自民譲歩、協議まとまる可能性高まる

それほど連立したいのか?・・・、と呆れる今日一日であった。

自民党は再び“議員定数削減”で維新を騙すのか――野田佳彦が語る「騙された政治」の再来

2025年秋、永田町の政局が再び大きく揺れている。自民党と日本維新の会の間で「連立協議」が取り沙汰されているが、その裏には「議員定数削減」という古くて新しいテーマが再燃している。これは単なる政治制度論ではない。過去、自民党が掲げては引っ込めた“約束”であり、維新が何度も夢見て裏切られてきた「改革の象徴」でもある。

維新が掲げ続ける「議員定数削減」という旗印

日本維新の会の設立以来、一貫して掲げてきたのが「議員定数削減」である。橋下徹が大阪維新の会を立ち上げた当初から、「身を切る改革」という言葉は維新のブランドとなってきた。国会議員の定数削減、報酬カット、政党助成金の見直しなどは、国民から一定の支持を得てきたテーマであり、いわば「維新の原点」といえる。

しかし、この議員定数削減というテーマは、過去にも何度となく政治利用されてきた。特に自民党が選挙制度改革や憲法改正の議論を進める際、維新を巻き込むための「口実」として持ち出すケースが多い。

「議員定数削減」はなぜ実現しないのか

議員定数削減は、世論調査では常に賛成多数だ。にもかかわらず、実現に至らない理由は単純である。それは、与党である自民党が本気でやるつもりがないからだ。選挙区調整、派閥間の力学、地方議員との関係など、定数削減は自民党にとって“痛みを伴う改革”であり、議席を失う可能性が高い。

実際、安倍晋三政権下でも「議員定数削減」は幾度となく口にされたが、実行には移されなかった。安倍は2012年の衆院選前に「身を切る改革を断行する」と宣言したが、政権奪還後は議論が棚上げされた。この経緯は、現在の野田佳彦の批判とも密接に関係している。

野田佳彦が語る「騙された政治」とは何か

民主党政権時代、野田佳彦は自民党と「消費税増税」と「定数削減」のパッケージ合意を結んだ。だが、実際に増税だけが実現し、議員定数削減は行われなかった。この経緯を野田は後年、「私は騙された」と回想している。彼の言葉は、単なる悔恨ではなく、日本政治の構造的な問題を突いている。

つまり、自民党は制度改革を“取引材料”として使うが、実際には権力維持のために利用するだけで、実行段階では後退する。今、維新が自民党との連立を模索する中で、野田のこの発言が再び重みを持ち始めているのだ。

「維新八策2025」と「自民党政策」のすり合わせ

2025年版の「維新八策」では、地方分権・教育改革・デジタル行政・財政健全化・議員定数削減が柱として掲げられている。一方、自民党は“国のかたちを守る保守”を掲げながら、近年は財政拡張的な政策を続けており、理念的には維新と対立している部分が少なくない。

だが、岸田政権後の自民党は求心力を失い、安倍晋三亡き後の「ポスト安倍」派閥も分裂状態にある。こうした中で、維新との政策協力を模索する動きが出ている。とくに「行財政改革」や「議員定数削減」といったテーマは、国民の耳当たりが良く、野党票を取り込みやすい政治的フレーズとして再利用されている。

安倍晋三が残した「政治的遺産」と維新の立ち位置

安倍晋三が生前、維新に対して見せた態度は「利用しつつも距離を取る」というものだった。安倍は大阪都構想を「地方の挑戦」と評価しながらも、憲法改正や防衛政策で維新を都合よく取り込む姿勢を見せた。つまり、自民党にとって維新は「改革勢力の仮面をかぶった補完勢力」に過ぎなかったのだ。

その流れを受け継いでいるのが、現在の自民党政策の立案過程である。表向きは“改革のパートナー”として維新を持ち上げながら、実際には「数合わせ」や「選挙協力」のための道具として扱う可能性が高い。

連立協議の裏にある「議員定数削減」の罠

仮に自民党と維新が正式に連立を組むとすれば、その象徴的な項目に「議員定数削減」が再び盛り込まれることは間違いない。だが、その実現可能性は極めて低い。自民党内部には選挙区減少に反対する議員が多く、また公明党との関係がこじれる可能性もある。

つまり、定数削減は実行のための合意ではなく、「維新を取り込むための政治的カード」として再利用されているのだ。これが野田佳彦のいう「騙された政治」の再来である。

今後の展望――維新は「改革」を貫けるのか

維新がもし連立に踏み切れば、政権参加という悲願を達成できるかもしれない。しかし同時に、「改革政党」としての独自性を失うリスクもある。議員定数削減が実現しなければ、維新は再び「騙された側」に回るだろう。

一方、野田佳彦が語る「政治の信頼回復」は、単なる過去の教訓ではなく、いまこの瞬間の政治課題でもある。自民党が真に“国民のための改革”を行う気があるのか、それともまた政局の駆け引きに利用するだけなのか――その答えは、維新がどこまで本気で「定数削減」を貫けるかにかかっている。

まとめ:「議員定数削減」は政治の“信頼度”を映す鏡

議員定数削減とは、単なる数字の話ではない。そこには「政治が自らを律する覚悟」が問われている。安倍晋三が果たせなかった改革、野田佳彦が裏切られた改革、そして維新が信じ続ける改革――これらはすべて同じ問いに帰着する。

すなわち、「政治は誰のためにあるのか」。もし再び自民党が“定数削減”を掲げるのなら、その約束が今度こそ本物であるのか、国民は厳しい目で見極めねばならない。

政治とは信頼である。そして、その信頼を最も鋭く測る尺度こそが、「議員定数削減」なのである。

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