【007映画を楽しく観る方法】英国秘密情報部とは?、日本に情報機関はあるのか?

2021/02/12

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007シリーズの冒頭で流れるシーンのオマージュ。
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この記事は007を知らない人に向けて書かれている。この記事を読めば間違いなく007シリーズを見ても楽しめるようになるはずだ。ただし007を良く知る人は読んではいけない。「いや、それは違う!」といった意見が必ず出てくるからだ。だから参考程度に読んでほしい。

(注)なお、以下の記事の映画のポスター下のリンクをクリックするとU-NEXTのその映画のページにリンクしますが007シリーズはいまだに需要があるため他の多くの映画のように「見放題(タダ)」で観ることができないのでご注意ください。1作あたり¥199かかります。
007映画全作品リスト

そもそも007とは

原作は、イアン・フレミングという第二次世界大戦時に本当にイギリスの諜報部員だった人が自分の体験をベースに書いた小説である。1950年代~1960年代の著作なので第二次世界大戦後間もないころだ。人々の生活に「戦争」の影響が色濃く残っていた時代である。

007シリーズとは、フレミングの生み出したキャラクター、イギリス秘密諜報部の腕利きエージェント、ジェームズ・ボンドの冒険活劇を描いたものである。彼のコードネームが007なのだ。


007シリーズ第1作「007ドクターノオ(1962年)」(注)クリックするとU-NEXTにリンクしますが007シリーズをご覧になる際、1作あたり¥199別途かかります。

異論もあるだろう。だがざっくり言ってしまえばこれ以上でもこれ以下でもない。

映画の面白さを支えるのは登場する俳優はもちろんのこと、大道具や小道具、ロケーション、それに脚本と演出である。俳優、大道具、小道具、ロケーションはカネをかければいくらでもなんとかなる。ただし、脚本と演出だけはカネをかけたところで必ずしもいいものができるとは限らない。007シリーズの中でも面白いものとそうでないものとに分けられてしまうのは脚本と演出に大きな差があるからだと思われる。

なかでも脚本は映画作りにとって最も大切なものなのではないかと思っている。限りなくリアリズムに則り、クライマックスで荒唐無稽になる、そのさじ加減が大切なのだ。荒唐無稽なクライマックスを際立たせるために映画で取り上げられるテーマ(事件)や登場人物についてのプロットは本当にあるのではないかと思えるようなものにしなくてはならない。

一方、映画を見る者にとっては映画で演じられるドラマの背景を知っていれば、よりリアリティを感じることができる。これが多くの場合、映画を楽しむためのコツとなるのだ。要は「一般教養」なのだ。
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007シリーズ第3作「007ゴールドフィンガー(1964年)」(注)クリックするとU-NEXTにリンクしますが007シリーズをご覧になる際、1作あたり¥199別途かかります。

そもそも秘密諜報部とは

映画の中だけに存在する架空の組織ではない。イギリスの政府組織として現実に存在する。

正式名称はSIS(Secret Intelligence Service)。以下はSISの公式WEBサイトである。

⇒SIS(Secret Intelligence Service)=MI6の公式ウェブサイト

ちなみに上記リンクはあまりクリックしてほしくない。このサイト経由でリンクが増えることによってMI-6に目をつけられる恐れがあるからだ(笑)。

「私たちはSIS(英国の秘密情報部)であり、MI6としても知られています。私たちの職員は、英国をより安全で繁栄させるために世界中で密かに働いています。 100年以上にわたり、SISは、英国とその同盟国が敵の一歩先を行くことを保証してきました。私たちは創造的で決意を持っています-最先端のテクノロジーとスパイ活動を使用しています」

、などと書かれており、秘密どころか映画のプロモーションをしてるんではないかと思えるような内容で逆に微笑ましい。
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007シリーズ第10作「私を愛したスパイ(1977年)」(注)クリックするとU-NEXTにリンクしますが007シリーズをご覧になる際、1作あたり¥199別途かかります。

SISと同時にMI-6(エム・アイ・シックス)とも書かれている。MIはミリタリー・インテリジェンスの頭文字で「軍情報部」という意味である。そう、「軍」というからには「戦争」に関連する部署なのである。戦争において敵国の情報はとても重要なものだ。

例えば1941年11月の時点で「日本軍は12月8日にハワイの真珠湾を攻撃する計画である」という情報をアメリカ軍が得ていたとしたらどうなるだろうか?

そう。実際に攻撃させないようにあらゆる手を打つだろう。その結果、アメリカ側の死者の数も少なくなり、軍が受けるダメージも少なくなるだろうし、うまくいけば真珠湾攻撃自体を未然に防ぐことができるかもしれない(実はルーズベルトはこの情報を知っていたが対日開戦の世論を作るために封殺した、という説もある)。戦時下において情報の収集は人命にかかわる極めて重要なものだ。それを取り扱うのが「軍情報部」というわけなのである。

イギリスの軍情報部は第一次世界大戦後にできた政府機関で担当業務によりそれぞれ以下のような部門に分かれている、らしい。

MI-1課:敵の暗号通信の解読担当。
MI-2課:中東、極東、スカンディナヴィア、アメリカ、ソ連に対する諜報活動担当。
MI-3課:東欧、バルト海沿岸諸国に対する諜報活動担当。
MI-4課:地図作成担当。
MI-5課:カウンターインテリジェンス(防諜)=敵国のスパイ活動の取り締まり担当。
MI-6課:秘密情報部=敵の組織の活動を阻害・撹乱が担当。

007はMI-6のなかの「00(ダブル・オー)部門」のなかの7番目の諜報部員、ジェームズ・ボンドという登場人物のコードネームのことである。コードネームというのは、学生さんで言えば学生番号、会社員で言えば社員番号にあたる。氏名でなく番号で呼ぶことで一気にスパイっぽくなるのだ(笑)。また彼は海軍中佐でもあるので国家公務員なのだ。

また「00(ダブル・オー)部門」の諜報部員は任務遂行のためには殺人をしても罪には問われない。これを「ライセンス・トゥ・キル(日本語で、殺しの許可証)」と表現される。

イギリス政府は、MI-6があまりにも有名な組織だったにもかかわらず1994年までその存在を認めていなかった。逆に今では本部の外観を堂々とWEB上に晒し、インターネットで人材募集をやったりしている。今の時代、もはや隠しても無駄、と考えたのかもしれない。

ちなみにMI-6を退職した人によると「殺しの許可証」は実際にはないらしい。ただし「海外で行う作戦はすべて非合法なので殺人だけのライセンスはない」からなのだそうだ。
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007シリーズ第16作「消されたライセンス(1989年)」(注)クリックするとU-NEXTにリンクしますが007シリーズをご覧になる際、1作あたり¥199別途かかります。

今の時代の秘密情報部の役割

第二次世界大戦以後、世界を巻き込む戦争はおきていない。しかし実際のところ自由主義諸国と社会主義、共産主義諸国との暗闘は続いているのだ。それに加えていろいろな種類のテロリストがいる。世の中に不満を持っている人間はそこら中にいるし、自分の目的を達するためには荒っぽいやり方に出てくる者も大勢いる。世界は決して平和ではないのだ。

治安維持のための組織としては各国に「警察」というのが存在する。だが警察組織では逆に彼らが法に縛られ、国家間の暗闘やテロリズムとの戦いでは不利になることが多い。そのため法に縛られない活動が行える秘密情報部が必要なのだ。

007シリーズのような荒唐無稽な冒険活劇は誇大妄想的に誇張されてはいる(娯楽映画なのでそれはそれでいいのだ)が、映画の中で出てくる暗殺や破壊工作は現実に起きている。報道で活動が明らかにされないのは非合法な手段を用いているからに他ならない。
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007シリーズ第17作「ゴールデンアイ(1995年)」(注)クリックするとU-NEXTにリンクしますが007シリーズをご覧になる際、1作あたり¥199別途かかります。

日本の秘密諜報機関

日本にはMI-6のような公然とした秘密情報部はないと言われているが、誰がこういった脅威から日本を守っているだろう?実のところ、内閣情報調査室、公安警察、公安調査庁が日本における秘密情報部にあたると言われている。順にみていこう。

内閣情報調査室

日本国のための諜報活動を行う情報機関と言われている。日本の情報機関の先駆け。官邸機能の強化と特定秘密保護法が成立されたことにより大幅にその権限を拡大し存在感を強化。国内・国際・経済・総務の4部門を構成する約250人の諜報部員が経済から軍事までありとあらゆる情報を収集・分析し、政策判断を支えるらしい(そのわりにしょぼい政治判断を行っているように見えるのはわたしだけだろうか・・・)。

この内閣情報調査室のなかでも、国際部門というのが海外のスパイ活動につながるすべての情報収集・分析、つまりカウンターインテリジェンス(防諜)=敵国のスパイ活動の取り締まり、を担当しているイギリスのMI-5に相当する。MI-6に相当する部門もあるのだろうが探しても今のところ見つけられなかった。
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007シリーズ第22作「慰めの報酬(2006年)」(注)クリックするとU-NEXTにリンクしますが007シリーズをご覧になる際、1作あたり¥199別途かかります。

公安警察

公安警察は警察組織における公安部門である。全国でおよそ10万人(!)の公安警察官が存在するようだ。彼らの捜査活動は、「国益に関わる組織犯罪を摘発する」ことである。1970年代には極左暴力集団(注)による爆弾テロが相次ぎ、公安警察は総力を結集してほぼすべての集団を壊滅させてしまった。昨今では産業スパイ、国際テロ活動が公安警察の阻止すべき対象となっている。

(注)ここで言う極左暴力集団とは、日本共産党に対してもっと過激な手段を使って共産主義革命、社会主義革命をやろうという集団。具体的には中核派、反帝学評派、第四インターなど。それらがつくった1970年代の全共闘、あるいは革マル派など五流十三派とか十四派に分類される非常に過激な手段で自分たちの主張を貫いていこうという集団のこと。

そして公安警察には「外事警察」というのがある。警視庁で言うところの、公安部外事一課・外事二課・外事三課である(テレビ朝日のドラマ「相棒」(これもU-NEXTでは「見放題」ではご覧になれません)
でしばしば登場する)。これらが国別に分かれて、防諜活動を行っている。この部門での活動は「内閣情報調査室のなかの国際部門」と被っている。

また、公安警察官は、「追尾」「秘撮」「秘聴」「視察拠点設置」と呼ばれる方法で対象となる個人や組織への「基礎調査(=キチョウ)」を徹底して行う。氏名・住所などの個人情報はもちろん、勤務先、交友関係、趣味嗜好、よく利用する飲食店など、警察権力を行使して対象者を丸裸にする。内閣情報調査室にも、出向しているノンキャリアの優秀な公安警察官も数多く存在している。

さらに、公安警察官は家族にすらその身分を明かすことを禁じられている。普通の警察官だと思っていた夫がある日殉職し、あとから公安警察官だったという奥さんもいるとのことだ。

話は変わるが、わたしはいかなるデモ(デモンストレーション)にも参加したことはない。それは若いころ親に、「デモに参加したら参加者全員、公安に写真を撮られる(隠し撮りされる)。『危険人物』として登録され徹底的に調査される。そしてその後は彼らにマークされ続ける。なのでデモには参加するな」と言われていたためだ。わたしの親の世代は第二次世界大戦中の「公安」のイメージがあり、それをひたすら忌み嫌っていたようだが、わたしはそれは今でも信じ、親の教えに従っている。
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007シリーズ第23作「スカイフォール(2012年)」(注)クリックするとU-NEXTにリンクしますが007シリーズをご覧になる際、1作あたり¥199別途かかります。

公安調査庁

公安調査庁は法務局の管轄で1952年に破壊活動防止法、いわゆる「破防法」を執行する行政機関として誕生した。オウム真理教事件で話題になった法律である。強制捜査権は持たないが、「破防法」の団体規制を請求するための調査権が与えられている。

破防法27条にある「公安調査官は、この法律による規則に関し、規定する基準の範囲内において、必要な調査をすることができる」という条文が公安調査庁の諜報活動の範囲を拡げる根拠となっているらしい。

公安調査庁の組織は国内の公安動向を調査する調査第一部、海外の公安動向の調査・情報機関との連絡を行う調査第二部の2部構成となっている。調査第二部の活動は「内閣情報調査室のなかの国際部門」、「公安警察の中の外事警察」と被っている。ただし調査第二部の活動においては「強制力が伴う通信傍受」などは行うことができない。

内閣情報調査室には、公安警察と同じように、公安調査庁からの出向者や転籍者が多数存在する。オウム真理教事件で揺れた1997年の公安調査庁の大規模な組織改正時には、内閣情報調査室が大量の公安調査官を受け入れて話題になった。

ほかに外務省、防衛省、海上保安庁の中にもそれぞれ同様の組織があるようだがここでは触れない。
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007シリーズ第24作「スペクター(2015年)」(注)クリックするとU-NEXTにリンクしますが007シリーズをご覧になる際、1作あたり¥199別途かかります。

3つの諜報機関の関係

内閣情報調査室、公安警察、公安調査庁の、特に「カウンターインテリジェンス」を担当する部門はしばしば衝突し手柄を奪い合うことがあるらしい。お互い、相手のことをマスコミにリークすることもあるという。リークされた方はクビになる。さすがに秘密諜報部員なだけあるので情報漏洩は命取りになる、という訳だ。

ただ日本は海外の諜報組織から見ると「ザル」で「スパイ天国」であると言われているらしい。当然のことながらわれわれ一般市民にはそういった情報は知る由もないが・・・。

日本の諜報組織のネタ元はこちら⇒「日本3大スパイ組織」内閣情報調査室、公安警察、公安調査庁のライバル争い

まとめ

世界にはいろいろな情報組織がある。有名なところではソ連のKGBやアメリカのCIAやFBI、イスラエルのモサドなどだ。これらの組織の名前も007シリーズでは頻繁に登場する。

実生活ではそういった組織に遭遇することはまずないと思われるが、007シリーズを鑑賞する際に知っておくとリアリティが増して楽しめるはずである。

以下、31日間無料で楽しめるU-NEXTへのリンクである。007シリーズはいまだに需要が高いので「見放題」で観ることはできず、1作品あたり¥199かかってしまう。今後の記事で007シリーズで「面白いもの」や「面白くないもの」を紹介していく予定である。
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ちなみにわたしは無料期間をとうに超えたがいまだに利用している。レンタルビデオのように借りに行く手間、返す手間なくスマホで映画を見ることができるので夜寝る前のお楽しみとなっている。


007シリーズ第25作「ノー・ダイム・トゥ・ダイ(未公開)」(注)未公開なのでU-NEXTではまだ見れません。

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