夏草や兵どもが夢の跡~2020アメリカ大統領選挙
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ようやく次期大統領が決まったような趣(おもむき)である。
現実的に選挙すべてがクリーンであったかどうかは知る由もないが、もしバイデン陣営が選挙違反をやっていたとしても、それと同等かそれ以上にトランプ陣営も選挙違反をやっているはずなので、この話にこれ以上時間を割くのは無駄だと思われる。今のルールで選挙を行い、バイデンさんが勝った。ただそれだけの話なのだ。
バイデンさんが言うようにアメリカは元に戻っていくのだろうか。
パリ協定破棄、TPPの離脱、WHOの脱退、オバマケアの終了などトランプさんのやめたものは数多い。
一見無茶苦茶なものにも見えるが、ひとつのルールがある。それは「経済を発展させるために」である。カネがすべてのトランプさんにとってアメリカ経済を成長させていくことこそがアメリカ国民を豊かにし、トランプさんの支持率の上昇にもつながるのだ。これがトランプさんが負けはしたが国民の約半分の支持を得ている核心の部分なのだ。
とはいえ結局のところトランプさんの行動原理としては「選挙のためだけに」、ということではあるのだが。
バイデンさんになって正気を取り戻したアメリカは、トランプさんがやめた様々な施策を復活させるだろう。そしてそれらは経済の足を引っ張ることになるのだろう。オバマ政権末期、経済が停滞し、どうしようもなくなったアメリカは「建前だけでは食っていけない」ということでトランプさんを選んだ。1期を終え、経済的には確かにアメリカにとってのみある程度いい仕事をしたが、コロナ対策を決定的に誤ったこともあり退陣する。
今後のバイデンさんはたいへんだろう。アメリカを元に戻しつつ、経済だけは発展させ続けなくてはならないのだから。
いずれにせよ世界は今後バイデンさんがどんな政策を行っていくのか、固唾をのんで見守っている。
もちろん、アメリカの腰巾着たる日本も例外ではない。
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