ローラ・フレイザーさんのイラスト
イギリスの女優さん。とてもきれいなひと。
シェイクスピアの原作で「残虐過ぎて誰も映像化できない」と言われた「タイタス・アンドロニカス」を「ライオンキング」の演出家ジュリー・テイモアが映画化した「タイタス(Titus)」。ローラはこれで主人公タイタス・アンドロニカス(アンソニー・ホプキンス)の娘を演じた。
前評判にたがわず残酷な描写の多い映画で、しばらくは夢にまで出てくるほどだった。そんな残虐な映画の中で際立っていたのがローラの美しさだった。
どんどんひどい目に遭っていくタイタス一家。ローラも両手を切り落とされ、そこに木の枝を無数に刺されるという可哀想な目に遭い、映画はだんだん収拾がつかない展開になっていったが最後になぜタイタスにアンソニー・ホプキンスを起用したかが理解できた。
復讐の鬼と化したタイタスはレクター博士になってしまったのだ。最後の最後でダークヒーローが登場した、という映画であった。