リチャード・ギアさんのイラスト
リチャード・ギアさん
「愛と青春の旅立ち」を初めて観たのは友人の家に泊まりに行った際、友人家族と一緒に、だった。
金曜ロードショーか、水曜ロードショーでだった。
とにかく、デボラ・ウィンがーに心を奪われ、リチャード・ギアのことはあまりよく覚えていなかった。
しかしその後何度か見る機会があり、不幸な家庭(父親が米軍兵士)に育ち廃れていた心が鬼教官や友人や恋人と触れ合ううちにだんだんと人間らしくなっていく、という人間成長型映画のストーリーにはまった。
デボラ・ウィンがーとのラブシーンは若いわたしにはそうとう刺激的だったが、黒人の鬼教官との触れ合いが見事だった。
あまりに古い映画なのでもはやテレビでもやるまい。
デボラ・ウィンガーが可愛い『愛と青春の旅立ち』
「コットンクラブ」を初めて観たのは学生のころスキーに行ったときに友人たちとロッジで観た。「ビッグウェンズデー」も同時上映(ビデオだが)していたが、とにかく「コットンクラブ」にえらくはまった。
禁酒法時代のアメリカ、ギャング、酒、女、ショービジネス、貧富といったアメリカを象徴するようなものが凝縮されたような映画だった。興行収入と評価はさほど高くはない映画だったが、わたしは大好きだ。ダイアン・レインがおそらく一番美しく撮れてる映画ではないだろうか。
これももう、今では古い映画になってしまったのでもはやテレビでもやるまい。
ギアはほかにも多くの映画に出た。黒沢映画にも出たが、わたしはこの二本が彼の最高傑作と考える。