「暗記じゃないっ、本質を考えるんだっ!」な桜木建二先生(阿部寛さん)のLINEスタンプ
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面白い。
半沢直樹の学園版。
桜木先生の言うこと(内容)を、もしかするとわたしも高校生の頃に先生方から聞いていたのかもしれない。
しかし当時の自分にはそれを理解することもできなかったのだと思う。
この件についてわたしが母校や先生方をとやかく言うことは全くない。
ちなみにわたしが「本質を考える」ことの意味を理解したのは30歳を過ぎたころだ。
バブル期、猛烈に馬車馬のように働かされることに疑問を感じていた頃である。
そこからなぜかいろいろな流派の論理学の本を読み、サルトルの実存主義という考え方に出会った。
不完全な論理ではあったが、今を生き抜く上での行動原理、というか一つの指標にはなった。この世に完全なものなどはない。論理学には、古くはアリストテレスの弁証法の頃から、実に様々な流派はあるがすべて一定の条件のもとに成り立つ不完全なものか原理主義的な極端なものばかりだった。
馬車馬として働く(桜木先生の表現)歯車の一部にしっかり組み込まれてしまっていたわたしが、そこから這い上がることはできていないが、いまも死なずに生きていられるのは、あるいは実存主義の考え方のおかげであるのかもしれない。
ドラマの登場人物のように、高校生の段階で本質を考えることを身につけ、東大に行くことの価値は計り知れない。
恐るべし、原作漫画、「ドラゴン桜」。
それにしても、ドラマのストーリー展開もすごいし阿部寛さんの迫力もすごい。
しかし今回のドラマ、安倍さんや江口さんの演技がうまいのはある意味当然だが、学生役の人たちの演技のすごさは目を見張るものがある。本当のバカな高校生が、本当に勉強の本質に出会ったような表情をしている。これはある意味、感動ものだった。若い人たちのこういう表情を見るのは、なんというか生きるエネルギーをもらえるような気がする。美しい。
半沢直樹は「赤穂浪士」であったが、ドラゴン桜は受験の「ロッキー」のようである。
「ロッキー」、もちろん、いいたとえが見つからなかったからだ。
自分の書いた脚本を信じ、「主演は俺」を貫き通し、アメリカンドリームをつかみ取ったシルベスター・スタローンと言った方がいいのかもしれない。
ドラゴン桜が今後どのように展開していくかわからないが、期待を込めて見ていきたい。
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