「国民を他の言葉にいいかえると『馬車馬』だっ!」な桜木建二先生(阿部寛さん)のLINEスタンプ
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先週のラストシーンでのセリフだ。
かなり的を得ている。
と、いうか、こんなこと言っちゃっていいのか、的なセリフだ。
「体育会出身者の就職率がいい」、というのが、まさにこの理由だ。
「上の言うことは疑問すら持たず盲目的に従う」人材を企業も国も求めているのだ。
盲目的に上官の命令に従い、命まで喜んでなげうってしまう人材、大日本帝国そのものである。
結局日本は第二次世界大戦前と変わっていない、という現実への皮肉なのだ、このセリフは。
「天皇陛下万歳」と叫びながらサイパンのバンザイビーチめがけて崖の上から投身自殺した人々の悲劇を再び繰り返す危うさをこの国は持っている。常に。
わたしはこの「馬車馬の典型、体育会出身の従順なでくの坊」の典型だった。
若かりし頃サイパン旅行に行った際、万歳ビーチでこの話を聞かされ、マリアナブルーの海も紺碧の青空もすべて吹っ飛んでしまった衝撃。
そういったこともあり早くからこの点(国民は馬車馬である)に疑問を感じてしまったためわたしは「約束された未来」をつかむ事はなかった。
今後日本が大日本帝国から脱却できるのかどうかはわからない。
だが、ドラマでこういったことが平気で表現される時代になったというのは評価できる。
国は「送りバント」と「ワンチーム」をあたかも「自己犠牲=善」であるかのような評価をするがそうではない。
「送りバント」は単に戦術であり「ワンチーム」はチームを生かすための哲学だ。
「自己犠牲」を強いる大日本帝国の思考とは根本的に異なる。
「国のために死んで来い」が当たり前であった大日本帝国は、今の坊(金正恩さん)の北朝鮮と同等な国だったということの証なのだ。
韓国のように過去に取りつかれた亡霊のようになってはいけないが、過去を必要以上に美化するのもよくない。
かつての日本は今の北朝鮮と五十歩百歩だったのだ、ということを肝に銘じなくてはならない。
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