石原さとみ さんのイラスト
TBSドラマ「アンナチュラル」が昨日終わった。
主演の三澄ミコトを演じた石原さとみさんのイラスト。
誰が犯人なんだろう?、完全犯罪(?)をどうやって崩すんだろう?、といった「知りたい欲求」に見事にこたえてくれた最終回だった。
登場人物も、登場人物が所属している組織も、やたらギリギリの人が多い、暗く重く、見ていて疲れるドラマだったが最後は爽快だった。
井浦新さん演ずる中堂さんが殺害された恋人の敵を討とうと人間凶器と化していく様と、それをわかっていて野放しにしている仲間たち(最後は一応止めるのだが)のいたちごっこがさらに緊迫感を増した。
石原さとみさんと井浦新さんは実は6年ほど前に「リッチマン、プアウーマン(フジテレビ、主演・小栗旬)」で共演していて、わたしはその時の、親友(小栗旬)を裏切るプログラマーの役がたいへん印象に残っていたのだが、今回の中堂さんのような役を鬼気迫る形で演じているのを見て、かなり好きにになった。
今回主演の石原さとみさんは2年前に日テレで演じた「校閲ガール」のコミカルな印象が強いが、今回のような超シリアスな役どころも立派にこなし、映画やドラマの賞に名前が出てくるだけのことはある(ただし主演でとったことはない)。
それにしても昨日の最終回、「もう証拠はなくなった」という絶望感の中で、「7年前に殺害された中堂さんの恋人の遺体が火葬されずに残っていた」という衝撃の展開で形勢は逆転する。
だが最後の裁判で犯人に自白をさせたのは主演の三澄ミコトなのであった。
物語も脚本も脇役も含めた役者さんたちも、程よくマッチしたドラマだった。さすがTBS。
最後に、ずん飯尾さんの「いぶし銀」の演技が光った。