佐川宣寿さんのGIFアニメ
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明日(日付の上では今日)、前財務省理財局長・佐川宣寿さんの証人喚問が行われる。
果たして森友問題の真実は暴かれるのか?
テレビでは3つのシナリオを紹介していた。
(1)検察の捜査対象なので発言は差し控えたい、ですべて済ます。
(2)すべては私一人の責任、と罪を被る。
(3)洗いざらいすべて喋る。
まず、(1)になるだろう。他は考えられない。(1)ならば偽証罪にも問われない、だろうからだ。
次に(2)だ。罪をかぶる代わりに金をもらう。
だがこれは、佐川さんの家族が一生後ろ指を指されることになるだろう。佐川さんはともかく、ご家族の方は我慢できるんだろうか?
それと財務省の、いや、行政に携わる人たちはどう思うだろうか。行政が行政の意思のもと、行政トップの指示で書類を改ざんした、という結論になるのだ。「日本の行政は死んだ」と、筑紫哲也さんのセリフをもじったような言葉が思い浮かぶ。
(3)は、やはり、どう考えてもないだろう。なんだかんだ言っても、政治家は怖い。
(3)を選んだならば、佐川さんは数年以内に死ぬはずである。もちろん、自殺という形で。
と、いかにも政治家が悪い、と決めつけているような書き方だが、おそらく佐川さんが(3)を選んだとしても政治家あるいはその家族の関与は立証できないだろう。絶対に。
一番の焦点である昭恵さんの「これはいい土地ですね。進めてください」が「9億5千万円のものを1億円に値引きさせなさい」といったことにはならない、と最高裁が判決を下すからだ。
いまさら言うまでもないが、「最高裁」=「国会」である。裁判になった場合、地裁、高裁でどんな判決が下されようと、最高裁で必ず政治家及びその家族は無罪となる。
だから佐川さんの証人喚問は「捜査に関連することなので言えません」に終始することだろう。
「行政は死んだ」と言われることだろう。
捜査が進むにつれ、佐川さんがすべて一人で指示したことになっていき、そのうち国民の関心からは外れていく、そんなシナリオなんだろう。
クソ過ぎる。でも、仕方がない。日本はそういう国なのだ。
唯一それを阻止できる人たちがいる。それはやはり「政治家」なのだ。
野党はだめだ。
自民党でないと。本気でこれをやるとおそらく「クーデター」のような騒ぎになるだろう。だが、それしか「真実」を暴く方法はあるまい。
石破さんでも、小泉進次郎さんでも誰でもいい。
「日本の行政」を救える人はいないのだろうか。
だがここでわたしは断言する。いない。
なぜ自信を持って断言できるかというと、それはここが日本だからだ。石破さんも小泉進次郎さんも絶対に黙っているはずだ。
日本に「忖度」がある限りこういった問題はなくならないし、何も変わらない。明日はきっと下らない茶番を見ることになるだろう。だからたぶんわたしは明日、ネットニュースも、テレビも見ない。
結果は、見えている。
————–以下、3月15日の記事—————-
佐川宣寿さん。
元財務省相事務次官。
森友問題で悪の根源にされつつある。そのうち「悪いのはこいつだった」となるんだろう。
しかし実際に、この人がすべての問題の中心人物であったとはわたしには到底考えられない。
そういうズルをしたところでこの人はとくに「得をした」わけではないからだ。
誰かのためにやったのだ。
一方、事務次官とは、ものすごく高給取りで、ものすごくいい暮らしをしているんではないかと言われている。
これも事実はどうなのかわたしは本当のところは知らないが、ある程度は事実なのだと思う。
なぜかといえば、東大卒で国家上級試験をパスすることが最低条件だからだ。
頑張って野球をやって、甲子園で準決勝進出するチームのレギュラーになる、くらいの難しさはある。
誰もがなれるようなポストではない。
つまり、なれたらラッキー、頭のいい人たちが憧れる職業なのだ。
ただ一方で、ババをひくこともある。
察するに、いざというとき、例えば森友問題のようなことがあった場合、政治家が犯したヘマをすべて引き受け、非難を一心に浴びるためのポストなんではないかと思う。
わたしは国家上級公務員にもなったことはないし、事務次官にもなったことはない。
本当のところは全くわからないし、彼らの本音も知らない。
なにかがおこった場合は罪を着る。
だが、そうでない場合、夢のような暮らしが保証される。
単に確率の問題なのかもしれない。
そんなポストなんではないだろうか。
そう考えれば、頭のいい多くの人が東大を目指し、このポストに就きたがるのもよくわかる。
佐川さんは、単に運が悪かっただけなのだ。
いや、今回も、罪を着る代わりに、多額の見返りがもらえるに違いない。今回はそういう人の身代わりなのだ。
逆に、単に運がいいだけのかもしれない。
報道を見ていて分かった。
森友問題は絶対に解明されない。
佐川さんがすべての罪をかぶって終了である。
そう考えると、急に興味がなくなってしまった。
野党はおよそ頼りにならない。
警察も検察も彼らの側だ。
恐るべきことだが、マスコミに頼るしかないのかもしれない。
思えば、朝日新聞が最初にこの件を暴いたのだ。今後、マスコミがどれだけ真相に近づけるのか、だけがお楽しみである。